社会における義務を教えること

マックのある店舗が地元中学の全生徒を「出入り禁止」に その理由は(朝日新聞 7月22日)
 
〇相模原市内のマクドナルドのある店舗が、地元の中学校を名指しして、
同校のすべての生徒を「出入り禁止」にする旨の貼り紙を店の入り口に掲げた。
 
〇「店内での中学生迷惑行為に関して、他のお客様へのご迷惑、
店舗スタッフの身に危険を感じることがございます」──。
21日、記者が確認した貼り紙には、こんなふうに、理由も記されていた。
 
〇この貼り紙の写真が、ツイッターなどSNS上で拡散され、議論を呼んでいる。
騒ぎを受けて、店側は貼り紙の内容を見直し、
22日には中学校名は貼り紙の文面からは消えたが、
なぜ出入り禁止になったのか。(中略)
 
〇学校は、この店から数百メートルほど離れた場所にある。
同校や日本マクドナルド広報部によると、昨年度からたびたび、
店内で騒ぐなどの迷惑行為を生徒が繰り返していたとして、
店から学校に複数回、改善を求める連絡があった。
 
〇マクドナルド側は警察にも相談したといい、
学校には警察からも指導をするよう要請があったという。
 
〇同校によると、店側が指摘している生徒は特定のグループとみられるという。
店や警察からの申し入れを受けて、学校は全生徒に対してこの店舗に限らず、
「社会でのルールやマナーを守る」よう指導した。
また、店での迷惑行為に関わったことが確認できた生徒や、
その保護者には、個別に注意をしたという。
 
〇だが、それでも迷惑行為が続いているとして店からは、
生徒を一律に「店内出入り禁止」とする提案を告げられたという。
同校の担当者は「いいとも、悪いとも答えなかった」と話した。(略)

https://www.asahi.com/articles/ASR7P7H9DR7PULOB01Q.html

◇今回の、マクドナルドの「出入り禁止」の張り紙、
個人名も上げられない、だからと言って、見過ごしにはできない、
このまま生徒の悪行を許してしまったら、他の客にも迷惑だ、
そして、営業妨害だ、そういう思いで、
特定の中学校の全生徒の「出入り禁止」に踏み切ったのだろう。
個人制裁は出来ないから。

◇これが、昭和時代の個人事業の店舗だったら、どうなっていただろう。
きっと、悪行を働いている生徒とその保護者を呼びつけて、お説教をし、更生をさせていたかもしれない。
または、学校の先生を呼びつけて、あなたの学校は、生徒をどう指導しているのか!?と詰問し、改善を求めたかもしれない。
しかし、この時代、それが出来ない。

その理由は、消費者権利の乱用、行き過ぎた人権主義、
社会的ルールからの逸脱の許容、等々の理由で、それが出来ないのだ。
社会的に支持されないからだ。

◇全生徒の「出入り禁止」は、やりすぎかもしれない。
悪行を働いているのは、その中学校の一部だろうから。
しかし、先にも書いたが、個人名は、書けない。
その方がもっと社会的に酷い制裁になるからだ。
しかし、悪行を働いた生徒が、少しでも、自分のやったことで、
中学校のみんなに迷惑がかかったのだと思ってもらえれば、
それも一つの指導だったとも言える。

この時代、自己防衛すらも難しいということだ。
だからこそ、個人の行動は、自己責任の意識を強く持って行うようにすることだ。
そのために、学校は、子どもの自由の前に、
子どもの義務、社会に住む人間の義務を教えることだ。