子どもたちの体幹を鍛え、生活習慣を適切なものにしよう!

全国体力調査、小中男女で全国平均上回る 生活習慣は悪化傾向も(岩手県)(朝日新聞 1月11日)
 
小学5年生と中学2年生を対象にしたスポーツ庁の2023年度の全国体力調査で、岩手県内の小中男女は、各種目の成績を足した「体力合計点」で全国平均を上回った。
 
調査が始まった08年以降、県内の児童生徒の合計点は一貫して全国平均を上回っている。
一方、前年度との比較では、小5男女は数値が向上したが、中2男女は低下した。
 
調査は昨年4〜7月に実施。県内では小5男女8841人、中2男女8792人が参加した。
「すばやさ」「力強さ」「体の柔らかさ」など五つの特性を調べるため、握力、50メートル走、上体起こし、長座体前屈、反復横跳びなど8項目で調査を実施した。
1項目につき10点満点で、8項目を点数化した体力合計点の県内の数値は、小5男子=53・34点、小5女子=55・96点、中2男子=43・09点、中2女子=49・07点。
全国平均を約0・7〜2ポイント上回った。
 
調査では、運動能力だけではなく、睡眠や食生活、テレビやスマートフォンの画面を1日にどれくらい見るか、などの生活習慣も調べている。
 
県教育委員会によると、県内の児童生徒は生活習慣も全国との比較では良好な傾向が見られる。
ただ、この5年間の推移では、睡眠不足や朝食欠食などを示す数値が悪化傾向にある。
また肥満については県内の児童生徒の課題となっていて、小中の男女とも全国平均を上回っている。(杉村和将)

https://www.asahi.com/articles/ASS1B6V6CRDPULUC00K.html

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私のコメント
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◇私が、この記事から考えたいのは、子どもたちの身体的成長のプロセスだ。
随分前から、子どもたちの姿勢がおかしいと言われ、朝礼でも立っていられない子どもや、
朝起きられない子どもが多くなったということが取り沙汰されてきた。
そして、発達障害や学習障害の疑いがある子どもたちが非常に増えた、という報道も随分前になされた。

◇その原因の一つが、体幹にかかわることではないかと思う。
怪我等の回避を理由に、公園から危険遊具がどんどん消え、
幼いころに遊びながら縦運動や横運動、斜め運動が、自然と経験できる環境ではなくなった。
その結果、体幹が鍛えられなくなって、身体的成長と脳の成長が抑制されるようになった。
子どもが自由に遊べる空間も時間も無くなったのだ。
野原を駆け回ることは、今の時代、そう出来るものではないが、
少なくとも体幹を鍛える運動は、意図的に出来るはずだ。

ここを教育界では、考えてもらいたい。
身体的成長の要である体幹を鍛えることが、重要だと思うのだ。

◇記事にもあるように、生活習慣の悪化は、子どもの成長に非常に良くないものだ。
生活習慣をもう一度、見直すことだ。
そのためには、大人の生活習慣を変えることから始めなければならないように思う。
この時代、ここまで踏み込んで考えなければ、子育ては、ダメなような気がする。
子どもたちが、しっかり成長するために、学力以外の要素が非常に重要だと思うのだ。
子どもたちが成長する空間や時間についても、教育論として議論をすることが必要だ。