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東京都の教員採用倍率、小学校で1.2倍 制度見直しも最低水準続く(朝日新聞 10月1日)
 

東京都教育委員会による今年度の教員採用試験で、小学校の受験倍率が1・2倍だったことが分かった。小中高、特別支援学校などを合わせた全体では1・7倍で、いずれも過去最低だった前年度をわずかに上回ったものの、過去2番目に低い。依然として、なり手不足の厳しい状況が続いている。
 
都教委が9月30日発表した。全体の受験者数は8570人(前年度比622人増)で、4999人(同73人増)が合格した。校種別の倍率は、国語や数学など中学高校共通は2・0倍、特別支援学校は1・3倍など。
 
なり手不足が特に深刻な小学校では2441人が受験し、2118人が合格した。倍率は3年ぶりに増加に転じたが、都教委選考課の担当者は「引き続き厳しい状況にある」と話す。
 
多様な人材を掘り起こそうと、都は選考制度の見直しを進めている。今年度は、一定のキャリアを積んだ教員経験者を最初から主任教諭として任用する「キャリア採用」を新設し、165人が受験、22人が合格した。
 
一部科目を大学3年生から受験できる「前倒し選考」では、991人が合格した。1次選考を3年生でも受験できるようにしたもので、初めて導入した昨年度は1829人が通過。このうち1468人が今年度、残りの試験に応募し、1362人が実際に受験したという。都は「前倒し選考に一定のニーズがあり(教員確保の)成果につながっている」とする。
 
このほか、教員免許なしで受験できる「社会人選考」(受験者173人、合格者122人)と、教員経験者が1次選考を免除される「カムバック採用」(受験者124人、合格者95人)のいずれも、昨年度から受験者が増えた。担当者は「多様な層から人材を選抜する取り組みを地道に続けたい」としている。

https://www.asahi.com/articles/ASSB12TRQSB1OXIE00LM.html

その昔、教師は、聖職と言われた。それは、何よりも貴い仕事だということだ。そして、その仕事は、人を創り、国を創り、世界を創っていくものだから、教師はみんなの尊敬を集めた。しかし、昨今は、一般の労働と同じ扱いを受け、更に言えば、なりたくない職業に成り下がってしまった。ここに大きな問題がある。

だから、この時代は、教師という仕事の魅力をどんどん発信していくべきだ。それなくして、教師のなり手は増えない。聖職に戻せなどというつもりはない。教師という仕事が魅力的なことをどんどん発信していくことだ。これなくして、学校教育の質も向上しない。選考の工夫も大切かもしれないが、仕事自体の魅力、やりがいを世間にもう一度知らしめるべきだ。