虐待死を出さないために!

虐待死の子、2022年度72人 こども家庭庁発表「0歳が最多」(朝日新聞 9月12日)
 
〇こども家庭庁は12日、2022年度に虐待を受けて亡くなった子どもは72人だったと発表した。
前年度から2人減ったが、近年は横ばいが続いている。
 
〇国は、心中や心中未遂による死亡と、心中以外の死亡を分けて分析しているが、
72人のうち56人が心中以外の虐待によって死亡した。
56人のうち0歳が25人と半数近くを占め最多、うち9人は生まれた日に亡くなった。
 
〇9人は出産場所不明を除くと、医療機関ではない場所で生まれ、全員が遺棄されていた。
妊婦健診の未受診が6人。うち3人は10代での妊娠だった。

〇亡くなるまでに、児童相談所や市町村など
関係機関が関与していたケースは1人のみで、ほかは関わっていなかった。
5人は実母によって、1人は実父母によって虐待されて死亡、加害者不明も3人いた。
 
〇心中以外の虐待によって死亡した56人を見ると、3歳未満が39人と7割近くを占めている。
心中や心中未遂によって亡くなった子16人のうち、3歳未満は4人だった。(大貫聡子)

https://www.asahi.com/articles/ASS9C2GLKS9CUTFL004M.html

虐待死の問題は、国・地方公共団体だけが解決することではない。
家庭も地域社会も、この問題に参加し、虐待死を防ぐ行動をとることが重要なことだ。
そのために、子どもたちには、大人になること、家庭を持つ意味、子どもを育てる意味などをしっかり伝えることが大切だ。
その教育をしっかり行わなければならない。

昨今は、金融教育を学校でも行うべきだという議論があるが、その前に大人になることの準備教育を行うべきだ。
これは、道徳教育とは違う。大人になるということは、社会参加するということだ。
社会に参加するということは、自立=自律していくということだ。
そして、家庭をもって、子どもを育て、社会に子どもを還元していくということだ。
このことをしっかり教えることだ。教科学習をするだけではなく、社会に出ていくための、精神的構え、規律的行動、経済的自立をするとはどういうことかを教えることを学校で行うことだ。
子どもが子どものまま、子どもを育てることは出来ない。
だからこそ、大人になる準備教育をすることだ。